カツノジョオー（1987年生、母カシワジヨオー）

カツノジョオー（1987年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパーソナリテイ（当時20歳）と交配したカシワジヨオーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三榮牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着3回。1990年のローズステークス(牝G2)に勝利した他、1990年のサファイヤステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月3日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 小雨/不良）に出走。馬体重は424kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

9月9日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のマキハタグロリーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月23日、中1週で迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1700m 晴/重）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず3着に敗れた。

3歳（1990年）

3月25日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

4月8日、中1週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

4月21日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた7戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこけもも賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったジャカードに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月26日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスナークサカエに2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

9月15日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の有松特別（中京芝1800m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、メインキャスターに交わされて5馬身差の2着となった。

9月30日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝1700m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヌエボトウショウに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月21日、中2週で迎えた11戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のイクノディクタスをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

11月11日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

4歳（1991年）

1月27日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

10月19日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

11月3日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。