シチフクザン（1985年生、母エルヨシ）

シチフクザン（1985年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のサンコオーテツト（当時14歳）と交配したエルヨシが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は神谷照文。戦績は、中央平地19戦3勝2着2回、地方1戦0勝。1988年のタマツバキ記念(重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

相川勝敏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

6月28日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、トクノガイセンにアタマ差交わされて2着となった。

7月11日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のレッドパレードに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

10月31日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系3歳300万下（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

3歳（1988年）

4月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

4月24日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた7戦目は、アラ系4歳以上300万下（新潟ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

5月1日、連闘で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上300万下（新潟芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月13日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（函館芝1700m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のインスブルグに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月4日、連闘で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジングウハヤブサを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

9月18日、中1週で迎えた12戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月24日、連闘で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサシオギに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月30日、中4週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4歳（1989年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（4戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた19戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では見所を作れず16着に終わった。

9月30日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、甲田守騎手を鞍上に迎えて、アラ系一般A2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。