クラサーヴィツァ（2016年生、母メジロルバート）

クラサーヴィツァ（2016年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「美人(ロシア語)」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したメジロルバートが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、KTレーシングによって3,672万円で落札された。

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月22日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったウィクトーリアに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月30日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、6着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエフティイーリスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフローズンナイトに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2019年）

1月5日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

7月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンスロマネスクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月11日、中1週で迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの日高特別（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月7日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2020年）

2月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

3月28日、中4週で迎えた14戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの熊野特別（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

7月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスのライラック賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

11月7日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの土湯温泉特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5歳（2021年）

2月7日、中7週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は富田暁騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

3月14日、中4週で迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

7月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

2021年8月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。