ヒシダイアナ（2008年生、母ヒシモナーク）

ヒシダイアナ（2008年4月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は芦毛。種牡馬のヒシミラクル（当時9歳）と交配したヒシモナークが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地2戦0勝、地方28戦5勝2着3回。2011年の飛燕賞(KJ3)に勝利した他、2011年の花吹雪賞(牝KJ3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月10日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は424kg。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

12月5日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた3戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカシノオウジサマに約15馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

12月18日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコスモノーズアートに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3歳（2011年）

1月2日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦の初夢特別（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた6戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳KJ3の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

2月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳KJ3の飛燕賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口勲騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリリーに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

3月28日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の若草賞（福山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳KJ1のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（6戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

6月6日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、南谷圭哉騎手を鞍上に迎えて、3歳KJ1のDW2011九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、サードニックス特選（佐賀ダート1750m 曇/不良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は山口勲騎手（7戦3勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた13戦目は、セプテンバー特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉留孝司騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳KJ2のロータスクラウン賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた15戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、オクトーバー特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた16戦目は、オパール特選（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

12月12日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、伊藤裕人騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三四（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

4歳（2012年）

1月2日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤裕人騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた19戦目は、岩城方元騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八九（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

3月1日、中4週で迎えた20戦目は、早田功駿騎手を鞍上に迎えて、未来賞（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた21戦目は、一般C2八九十（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩城方元騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた22戦目は、本田紀忠騎手を鞍上に迎えて、2012春川崎ジョッキーズカップ（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた23戦目は、一般C2九十十一（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は伊藤裕人騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2五六（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤裕人騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤裕人騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた26戦目は、一般C2九十（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤裕人騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオリファンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

7月27日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2六七八（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤裕人騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったボンジュールキセキに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月23日、中3週で迎えた28戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤裕人騎手（7戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたライバック決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月7日、中1週で迎えた29戦目は、金子好宏&奈央結婚記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で伊藤裕人騎手（8戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハマノジョーを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

10月16日、中5週で迎えた30戦目は、近代競馬発祥の地横浜特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で伊藤裕人騎手（9戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。