マルブツヘクター（1993年生、母マルブツグリーン）

マルブツヘクター（1993年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時5歳）と交配したマルブツグリーンが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は堤牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

7月23日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のセイザンパーワーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

3歳（1996年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 小雪/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

9月7日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の葛飾特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた5戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の西脇特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の魚沼特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったマヤノデンプシーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月20日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマインドユーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

11月10日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の二王子岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた9戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’96ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4歳（1997年）

1月26日、中5週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた13戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のテイエムオオジャに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4月6日、中3週で迎えた14戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

8月16日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

10月12日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。