アワパラゴン（1991年生、母ダイナギヤラクシー）

アワパラゴン（1991年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。1997年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のモーニングフローリツク（当時16歳）と交配したダイナギヤラクシーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着4回、中央障害9戦6勝2着1回。1997年の京都大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1997年の阪神障害ステークス（秋）(ハンデ重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月10日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は450kg。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月17日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエリモノタカを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月6日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

12月19日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3歳（1994年）

6月18日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のマカオ・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のすいれん賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたジングウグレイス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月14日、中2週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジヤマナリオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

10月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、嵐山ステークス（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1995年）

11月11日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、最後はヒデノアトラスと並んで3着同着となった。

11月26日、中1週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた13戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた14戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

5歳（1996年）

1月13日、中3週で迎えた15戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハヤテジャッカルを3/4馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

2月18日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のバンブーヴェルサスに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月9日、中2週で迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたダイタクサージャン決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月28日、中2週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ヤマニンサクセスに半馬身交わされて2着となった。

5月26日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサージュウェルズを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6月9日、中1週で迎えた22戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のステージプリマを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月5日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

12月1日、中4週で迎えた25戦目は、D.ビードマン騎手を鞍上に迎えて、’96ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

12月15日、中1週で迎えた26戦目は、オリオンステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた27戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた28戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた29戦目は、M.ブータン騎手を鞍上に迎えて、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり6着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の甲南ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.ブータン騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた31戦目は、B.パウエル騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアドマイヤルビーに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月18日、中3週で迎えた32戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のオプティマムに約16馬身の大差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6月22日、中4週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のネーハイジャパンに約13馬身の大差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3150m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のイブキサイレンスに7馬身の差をつけて4連勝で重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

10月18日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のネーハイジャパンに3馬身の差をつけて5連勝で重賞2勝目をマークした。

11月15日、中3週で迎えた36戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のケイティタイガーに3/4馬身の差をつけて6連勝で重賞3勝目を挙げた。

7歳（1998年）

3月29日、約4か月半の休養明けで迎えた37戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で林満明騎手（5戦5勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた38戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で林満明騎手（6戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月17日、約6か月の休養明けで迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。鞍上は8戦連続で林満明騎手（7戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったレガシークレストから7馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中3週で迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で林満明騎手（8戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。