スマートパスポート（2010年生、母マルカコマチ）

スマートパスポート（2010年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋パスポート」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時7歳）と交配したマルカコマチが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方15戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2013年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、大川徹によって1,155万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

1月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず11着に敗れた。

4月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月21日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したトッテモイイオンナを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月5日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデルマハヤブサに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、フレームエンゼルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月31日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアービバラスボーイに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したオホシサマキラキラを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月4日、中1週で迎えた9戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメモリーガイを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

10月2日、中1週で迎えた11戦目は、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマリーダダに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月15日、中1週で迎えた12戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミススキャンダルをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月25日、中5週で迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた14戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したベルベットカッツェを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2014年）

1月22日、中3週で迎えた16戦目は、一般C3七八九（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3三四（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

2月27日、中2週で迎えた18戦目は、一般C3四五六（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。