シーウィザード（2020年生、母メリーウェザー）

シーウィザード（2020年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「海の魔術師」。毛色は鹿毛。種牡馬のBeach Patrol（当時7歳）と交配したメリーウェザーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。2022年の新潟2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2022年の芙蓉ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、レックスによって330万円で落札された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月3日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のルクスグローリアを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月28日、中7週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールデンハインドを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3歳（2023年）

1月15日、中2週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って7着に敗れた。

3月19日、中8週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず最後はアイスグリーンと並んで10着同着となった。

4月8日、中2週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

7月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

9月2日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの赤倉特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したロードデルレイにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2024年）

3月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの熊野特別（中京芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ホールネスに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5月11日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカンティプールに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野極騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

8月17日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野極騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい5着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で荻野極騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

10月26日、中6週で迎えた17戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。