コンコルディア（2001年生、母コンクラーベ）

コンコルディア（2001年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ローマ神話の平和と調和の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時9歳）と交配したコンクラーベが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。2003年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2005年の淀短距離ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

13歳のとき、ノーザンファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ホースナインによって345.6万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月2日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたビッグマリーン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシゲルドントイケに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

9月20日、中3週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るハリーズコメットを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月9日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

3歳（2004年）

3月14日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着を確保した。

5月2日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

12月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のブルーショットガンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスナークスズラン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

2月6日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

5月21日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。

12月4日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 雨/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

5歳（2006年）

9月23日、約10か月の休養明けで迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。