ハリーズコメット（2001年生、母ウィッチズハット）

ハリーズコメット（2001年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ハレー彗星」。毛色は鹿毛。種牡馬のスターオブコジーン（当時13歳）と交配したウィッチズハットが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）中川牧場。戦績は、中央平地22戦5勝2着3回、中央障害1戦0勝、地方2戦1勝。2005年の北海道スプリントカップ(G3)に勝利した他、2005年のクラスターカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

6月21日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルピエールに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月26日、中4週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるマリンゴールドに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月20日、中7週で迎えた3戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、コンコルディアに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2004年）

2月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウアズーロをクビ差振り切って久々の一戦を制した。

3月14日、中4週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月26日、中8週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

11月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のセイウンヒノアラシに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月27日、中5週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のリンガスローレルに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月2日、中4週で迎えた13戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブルーコンコルドを半馬身振り切って5勝目をつかんだ。

5月15日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた16戦目は、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のノボトゥルーに2馬身の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

8月15日、中8週で迎えた17戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2006年）

12月10日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

6歳（2007年）

2月10日、中8週で迎えた19戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

3月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったトウショウギアにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月14日、中4週で迎えた21戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

7歳（2008年）

2月16日、約7か月半の休み明けで迎えた24戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。11着に敗れた。

4月20日、中8週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（7戦2勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。