ナイルエクスプレス（2011年生、母フォーモーション）

ナイルエクスプレス（2011年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ナイルの超特急」。毛色は芦毛。種牡馬のスピードワールド（当時17歳）と交配したフォーモーションが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）スピードファーム。戦績は、中央平地12戦0勝2着1回、地方25戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2015年の芙蓉賞(B3)。

経歴

デビュー前

佐藤吉勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月9日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。17頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた2戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

10月26日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロマンシーズにクビ差交わされて2着となった。

11月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

3歳（2014年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに26kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

3月29日、中4週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた10戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

7月5日、中7週で迎えた11戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月12日、連闘で迎えた12戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

8月13日、中4週で迎えた13戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七八（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1六七八（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた15戦目は、南相馬賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた16戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、寒露賞（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた17戦目は、オッズパーク杯（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上B3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

12月20日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ポインセチア賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したシゲルカニザを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（2015年）

1月18日、中3週で迎えた20戦目は、銀嶺賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したプレミアムフレンチに半馬身届かず2着となった。

3月14日、中7週で迎えた21戦目は、春分賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦0勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り5着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた22戦目は、渡辺博文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B4（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上B3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のダイワプロシードを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

5月23日、中3週で迎えた24戦目は、若葉特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、ダノンハラショーに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月6日、中1週で迎えた25戦目は、あじさい特別（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

9月26日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、芙蓉賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（9戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のサンライズウォーをクビ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

10月10日、中1週で迎えた27戦目は、地方重賞の耶馬溪賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（10戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた28戦目は、山口以和騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の英彦山賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた29戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、霜月特別（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた30戦目は、柊賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（11戦2勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

5歳（2016年）

1月2日、中4週で迎えた31戦目は、門松特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は山口以和騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

1月16日、中1週で迎えた32戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のサイネリア賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた33戦目は、楽天競馬賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（12戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた34戦目は、地方重賞の黒髪山賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は山口以和騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞のすみれ賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山口以和騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた36戦目は、清明賞（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（13戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた37戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の由布岳賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。