エイシンジュエリー（1984年生、母アラシガオカ）

エイシンジュエリー（1984年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパーソロン（当時24歳）と交配したアラシガオカが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1988年の別府特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマノエクレールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1987年）

1月31日、中6週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったタニノシーエスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月22日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた7戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳400万下の矢車賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月24日、中2週で迎えた8戦目は、須崎昇騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須崎昇騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月20日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定4歳400万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したモガミドーターにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月18日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は須崎昇騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の有田特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須崎昇騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

9月12日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の箕面特別（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったケイアモールにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホッポウチェリーに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月17日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の桂川特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月15日、連闘で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（8戦2勝）。20頭立ての13番人気で18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、7着に入り込んだ。

4歳（1988年）

2月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた20戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の関ケ原特別（中京芝2500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5月7日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5月29日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のタニノデザートに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

6月11日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の鷹取特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（10戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトウカイスワローに2馬身半の差をつけて優勝

8月20日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の天草ステークス（小倉芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（12戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したマチカネイトハンにハナ差届かず2着に甘んじた。