ウメノライジン（1993年生、母ダービーズドーター）

ウメノライジン（1993年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルジヨージ（当時18歳）と交配したダービーズドーターが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着4回、中央障害2戦1勝、地方2戦0勝。1997年の師走ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古賀一隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

4月20日、デビュー戦は玉井智光騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマキシムワコを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月11日、中2週で迎えた2戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で玉井智光騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた3戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた4戦目は、津留千彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したストレートアンサーにハナ差届かず2着となった。

7月14日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

7月21日、連闘で迎えた6戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のゼストをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月31日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の館山特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は玉井智光騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

9月23日、中2週で迎えた8戦目は、日本海シーサイドカップ（新潟(地)ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で玉井智光騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた9戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（1997年）

1月12日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は玉井智光騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したモンテバロンに半馬身届かず2着となった。

2月15日、中1週で迎えた12戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の芦ノ湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウショウヒューマをクビ差振り切って優勝

5月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦の欅ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は玉井智光騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で玉井智光騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

7月27日、中4週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサンガリバーに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月10日、中1週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したキッスパシオンにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月24日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

12月6日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンエムキングに半馬身届かず2着となった。

5歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

2月15日、中4週で迎えた22戦目は、5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は玉井智光騎手（7戦1勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で玉井智光騎手（8戦1勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた26戦目は、G3のマーキュリーカップ（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた27戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

12月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、田口大二郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

6歳（1999年）

1月9日、中3週で迎えた30戦目は、5歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田口大二郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

2月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田口大二郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田口大二郎騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルタスクに約14馬身の大差をつけてファンの期待に応えた。