アドマイヤロケット（2012年生、母リッチアフェアー）

アドマイヤロケット（2012年2月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ロケット」。毛色は青鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時12歳）と交配したリッチアフェアーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年のブラジルカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって3,465万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

6月29日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月11日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノエスプレッソにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月1日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3歳（2015年）

3月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアプリコットベリーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセプティエームを圧倒的な末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

4月18日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6月27日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

9月5日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

4歳（2016年）

1月9日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で藤岡康太騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月5日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡康太騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のストライクイーグルを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を物にした。

11月27日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡康太騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2017年）

3月4日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤岡康太騎手（9戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のガンコに5馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月29日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

7月1日、中8週で迎えた16戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のドラゴンバローズに2馬身半の差をつけて制した。

8月12日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

10月22日、中9週で迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、メイショウウタゲに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2018年）

1月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に敗れた。

2月24日、中6週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

10月4日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、濱田達也騎手を鞍上に迎えて、千葉ダートマイル（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

11月8日、中4週で迎えた22戦目は、三里塚特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で濱田達也騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

11月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、東京スポーツ霜月杯（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月14日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた24戦目は、日刊ゲンダイ賞（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

7歳（2019年）

1月21日、中4週で迎えた25戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、ウェルカム2019賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。