ガンコ（2013年生、母シングアップロック）

ガンコ（2013年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ごうじょっぱり、かたくな」。毛色は青鹿毛。種牡馬のナカヤマフェスタ（当時7歳）と交配したシングアップロックが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前谷武志。2018年の日経賞(G2)に勝利した他、2018年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月5日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ヒルダに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

10月24日、中9週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、伸びてきたシゲルキハダマグロ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月29日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3歳（2016年）

1月10日、中5週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るアテンフェスタを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

5月15日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月15日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったケイブルグラムに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月29日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月5日、連闘で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

4歳（2017年）

2月12日、中9週で迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のソリティールに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月4日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったアドマイヤロケットに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月29日、中7週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の蹴上特別（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

7月9日、中4週で迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったメイショウエイコウにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

7月23日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケルティックソードを半馬身振り切って3勝目をマークした。

10月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

12月24日、中5週で迎えた25戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘志で渋太く粘り込んで、最後は2着のラヴィエベールに2馬身の差をつけて4勝目を手にした。

5歳（2018年）

1月14日、中2週で迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着を確保した。

2月11日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤロブソンを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3月24日、中5週で迎えた28戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のチェスナットコートを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

4月29日、中4週で迎えた29戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

9月23日、約5か月の休養明けで迎えた30戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月4日、中5週で迎えた31戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた32戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

6歳（2019年）

1月13日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

6月30日、約5か月半の休養明けで迎えた34戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

7歳（2020年）

2月16日、約7か月半の休み明けで迎えた35戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。9頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

3月28日、中5週で迎えた36戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

2020年4月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。