ナギサ（1993年生、母ミデオンルビー）

ナギサ（1993年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時7歳）と交配したミデオンルビーが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着6回。1999年の京都牝馬特別(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月10日、デビュー戦は横山賀一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたフジノガデス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のホッカイジードを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月3日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

4月7日、中8週で迎えた5戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

10月19日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい7着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（4戦1勝）。17頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月14日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着に入った。

1月19日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で横山賀一騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったカールラックにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月16日、中3週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、3着に入った。

4月12日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、勝ったトーシンオペラにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月3日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったディコーラムに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月31日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったフジノコハギにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月12日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた18戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.ロバーツ騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のムンテルゲニーに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5歳（1998年）

7月25日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のサクラアカツキを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

9月5日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスノーエンペラーを上がり3位の末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

9月19日、中1週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月15日、中3週で迎えた26戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

6歳（1999年）

1月5日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

1月30日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったマルカコマチにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月28日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

8月28日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のしらかばステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた31戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた32戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。