ナンシーシャイン（2010年生、母ダーリントウショウ）

ナンシーシャイン（2010年5月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より＋輝く」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時14歳）と交配したダーリントウショウが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は下村繁正。戦績は、中央平地10戦2勝2着1回。2013年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下村繁正から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

9月16日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリベルタドーレスを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

10月6日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月3日、中3週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳重賞のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3歳（2013年）

1月19日、中5週で迎えた5戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

2月3日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.マクドノー騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のチェリーペトルズに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月10日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウマンボにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月7日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

6月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた10戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。競走中止となった。