スカーレル（2009年生、母ドライアッド）

スカーレル（2009年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「小説『なしの木の精スカーレル』に登場する木の精の名」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時10歳）と交配したドライアッドが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

12月25日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、逃げるエバーローズを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2012年）

1月28日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオールドパサデナに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたカリスマアキラ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3月17日、中3週で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

7月15日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

8月25日、中5週で迎えた6戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るハッピーマリーンを鮮烈な末脚で半馬身差し切って制した。

9月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の市原特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着を確保した。

4歳（2013年）

1月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月23日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

7月6日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のハヤブサペコチャンに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

12月1日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

5歳（2014年）

3月1日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて突き抜け、最後は2着のトロワボヌールに5馬身の差をつけて4勝目をマークした。

3月21日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪い、かなり厳しいペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は国分優作騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。