ツルマルビジン（1993年生、母ツルマルベッピン）

ツルマルビジン（1993年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のオグリキャップ（当時8歳）と交配したツルマルベッピンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中地康弘。戦績は、中央平地24戦2勝2着1回、地方6戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

7月15日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

12月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のユウキフラッパーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月28日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都ダート1400m 小雪/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

10月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の燕特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（1997年）

1月11日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したチョウカイサクセスにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月1日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の御在所特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋亮騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で高橋亮騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカルティラに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月12日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で高橋亮騎手（8戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で高橋亮騎手（9戦1勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

8月30日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で高橋亮騎手（10戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

12月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で高橋亮騎手（11戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で高橋亮騎手（12戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で高橋亮騎手（13戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた23戦目は、名古屋チャレンジカップジュノ賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で高橋亮騎手（14戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のアカネリンボーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月22日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

6月13日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（15戦2勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

8月16日、中8週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた26戦目は、福井慎也騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた27戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福井慎也騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた28戦目は、大垣敏夫騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた29戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大垣敏夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた30戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大垣敏夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。