アンバルブライベン（2009年生、母チェリーコウマン）

アンバルブライベン（2009年2月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ボールをキープする（独）。転じてがんばること」。毛色は鹿毛。種牡馬のルールオブロー（当時8歳）と交配したチェリーコウマンが21歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地28戦8勝2着3回。2015年のシルクロードステークス(ハンデG3)に勝利した他、2014年の京阪杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月8日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、スイートジュエリーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のビナスイートに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月18日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

5月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた5戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず15着に敗れた。

7月15日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の志摩特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦0勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のミヤジエムジェイに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月26日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中健騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

4歳（2013年）

5月12日、約8か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中健騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、メイショウイザヨイに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月25日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中健騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月20日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中健騎手（6戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

8月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で田中健騎手（7戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のエーシンサファイアを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

8月25日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で田中健騎手（8戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のトーホウアマポーラをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月31日、連闘で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で田中健騎手（9戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

12月21日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で田中健騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

5歳（2014年）

1月19日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で田中健騎手（11戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で田中健騎手（12戦3勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のトーホウアマポーラをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月8日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で田中健騎手（13戦4勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

7月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で田中健騎手（14戦4勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月3日、中1週で迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で田中健騎手（15戦4勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は17戦連続で田中健騎手（16戦4勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

9月14日、中2週で迎えた22戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で田中健騎手（17戦4勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は19戦連続で田中健騎手（18戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のルチャドルアスールに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月30日、中5週で迎えた24戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で田中健騎手（19戦5勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のサドンストームに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

6歳（2015年）

1月12日、中5週で迎えた25戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は21戦連続で田中健騎手（20戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、エイシンブルズアイに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

2月1日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で田中健騎手（21戦6勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のサドンストームを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

3月29日、中7週で迎えた27戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は23戦連続で田中健騎手（22戦7勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で田中健騎手（23戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。