トーホウアマポーラ（2009年生、母トーホウガイア）

トーホウアマポーラ（2009年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ひなげし（西）」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したトーホウガイアが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は竹島幸治。戦績は、中央平地24戦6勝2着5回。2014年のCBC賞(ハンデG3)に勝利した他、2015年のキーンランドカップ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

8月6日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったニコールバローズにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

8月27日、中2週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマイネマキアージュに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2012年）

2月4日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 雪/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月3日、中1週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマニンプチガトーに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月10日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月25日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2013年）

7月7日、約7か月半の休み明けで迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたワキノキセキ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイザンホクトをハナ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

8月25日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したアンバルブライベンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月14日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエランドールに1馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（2014年）

2月9日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したアンバルブライベンにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月15日、中4週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のマコトナワラタナに1馬身1/4の差をつけて5勝目を奪取した。

4月12日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエピセアロームを半馬身振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

9月14日、中9週で迎えた19戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた20戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（7戦2勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

12月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

6歳（2015年）

3月29日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

7月5日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（8戦2勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月30日、中7週で迎えた24戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったウキヨノカゼを3/4馬身捉え切れず2着となった。