アサクラ（2011年生、母コリンシアン）

アサクラ（2011年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「麻を収めた倉」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時13歳）と交配したコリンシアンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方31戦7勝2着5回。主な勝ち鞍は2016年のいるか座特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

9月14日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は504kg。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

11月16日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

3歳（2014年）

1月16日、中8週で馬体重を前走から23kg戻して迎えた4戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツイントップ特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けてあっさりと抜け出し、最後は2着のフェイスシャインに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月28日、中5週で迎えた5戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったシルキークィーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中4週で迎えた6戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、ジーニアスプリンスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月21日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた7戦目は、一般C2六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、ミドルペースで一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヴィストーソに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

11月14日、中2週で迎えた8戦目は、冬晴特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったエスタンシアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた9戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、新宿つつじ賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のパツキンに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月30日、中4週で迎えた10戦目は、スノーフレーク特別（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のコスモカリヨンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2015年）

1月20日、中2週で迎えた11戦目は、望春特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた12戦目は、立春特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンドフレイバーに1馬身1/4の差をつけて5勝目を獲得した。

3月17日、中5週で迎えた13戦目は、爽春賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアルコバレエノに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中2週で迎えた14戦目は、ダイヤモンド賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の昭和の日特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

5歳（2016年）

2月23日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、一般B3三（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で矢野貴之騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい7着に敗れた。

3月15日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、F.ボッサ騎手を鞍上に迎えて、爽春賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた18戦目は、一般B3四（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（8戦3勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた19戦目は、ダイアモンドターン賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（9戦3勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた20戦目は、一般B3四（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

8月1日、中7週で迎えた21戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、いるか座特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクララフェスタを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月14日、中1週で迎えた22戦目は、ニコニコプレミアムカップ2（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で瀧川寿希也騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

9月19日、中4週で迎えた23戦目は、南関東地方競馬チャンネル賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で瀧川寿希也騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

6歳（2017年）

2月14日、約5か月の休養明けで迎えた24戦目は、梅花賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で瀧川寿希也騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた25戦目は、黄梅賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で瀧川寿希也騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた26戦目は、Journeyillumination賞（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で瀧川寿希也騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

5月24日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた27戦目は、つばめ賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で瀧川寿希也騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったオーズに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月27日、中4週で迎えた28戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、ロマンティックナイト賞（大井ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた29戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、アルデバラン賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた30戦目は、品川音頭2017賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でR.クアトロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月29日、中3週で迎えた31戦目は、イヤーエンド賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は瀧川寿希也騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7歳（2018年）

1月24日、中3週で迎えた32戦目は、白富士特別（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で瀧川寿希也騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた33戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、立春特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた34戦目は、一般C1一二（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルグランエーブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。