エアニックス（2002年生、母クリスタルトロフィ）

エアニックス（2002年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋水の精霊」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時13歳）と交配したクリスタルトロフィが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着2回、地方3戦0勝。2006年のUHB杯(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ラッキーフィールドによって1,890万円で落札された。

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月18日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のターフマジョリックを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

2月5日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

6月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた3戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月19日、中8週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2006年）

4月23日、約7か月の休み明けで迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスパークチャットを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

7月1日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

7月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のブランシュネージュに1馬身3/4の差をつけて3勝目を獲得した。

7月30日、連闘で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（7戦3勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月5日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（8戦3勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したナリタシークレットに半馬身届かず2着となった。

5歳（2007年）

1月6日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、抜け出したエムオーウイナーにクビ差届かず2着に惜敗した。

1月20日、中1週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月24日、中4週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

5月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。11着に終わった。

6月30日、中6週で迎えた18戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（10戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

11月18日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

12月9日、中2週で迎えた21戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2008年）

1月26日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

2月11日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、最後はニシノプライドと並んで3着同着となった。

7月5日、約5か月の休み明けで迎えた24戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジュライステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

7月27日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

8月16日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

12月7日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の2008ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7歳（2009年）

1月5日、中3週で迎えた29戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた30戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた31戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

9月5日、約6か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。17頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

11月8日、中8週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた33戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、嘉瀬川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた34戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、菊池川特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた35戦目は、日向灘特別（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。