ニホンピロオーサム（1988年生、母ニホンピロエバート）

ニホンピロオーサム（1988年2月25日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアーテイアス（当時14歳）と交配したニホンピロエバートが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木節哉。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回、中央障害5戦0勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月10日、中2週で迎えた3戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、リアルゼットに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

4月21日、中9週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったヒロガナールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサチジョージに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月13日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4歳（1992年）

7月4日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るセントマグナムを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりの一戦をモノにした。

7月25日、中2週で迎えた11戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の襟裳特別（札幌芝1200m 雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

8月16日、連闘で迎えた13戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 小雨/不良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

5歳（1993年）

1月30日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

2月14日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた16戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた17戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月2日、中4週で迎えた18戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったミスターコウミョウから3馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中1週で迎えた19戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったフミノスピードから約13馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中2週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったマンジュデンカブトから1馬身1/4差の2着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1994年）

3月18日、約8か月半の休み明けで迎えた22戦目は、内田秀一騎手を鞍上に迎えて、春暖特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。12着に敗れた。