リアルゼット（1988年生、母ロンデータニー）

リアルゼット（1988年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時9歳）と交配したロンデータニーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は室田千秋。戦績は、中央平地9戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年のさくらんぼステークス(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松山吉三郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

12月9日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

3歳（1991年）

1月13日、中2週で迎えた3戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニホンピロオーサムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月16日、中4週で迎えた5戦目は、4歳500万下のフリージア賞（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた6戦目は、4歳500万下のこけもも賞（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカラーガードに1馬身3/4の差をつけて優勝

5月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したストロングカイザーにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月7日、中5週で迎えた8戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラグットオーに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

8月18日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は菊沢隆徳騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。