グランプリヒーロー（2005年生、母メジロライリー）

グランプリヒーロー（2005年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋英雄」。毛色は鹿毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時10歳）と交配したメジロライリーが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内酒井牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、静内酒井牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、齊藤雅志によって756万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月15日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエアパパガトに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月29日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

7月27日、中3週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったウグイスジョウを半馬身捉え切れず2着となった。

8月2日、連闘で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチャリティショウに2馬身半の差をつけて優勝

9月20日、中6週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

10月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月30日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

12月7日、連闘で迎えた9戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るローズカットダイヤを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目をマークした。

4歳（2009年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

3月1日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

5月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

6月20日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の大通り特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白老特別（札幌芝1200m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

11月7日、連闘で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

12月12日、連闘で迎えた19戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南総特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5歳（2010年）

1月24日、中5週で迎えた20戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

2月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったアズライトにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

3月28日、中3週で迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のユウキアックンを3/4馬身振り切って4勝目を掴み取った。

4月18日、中2週で迎えた23戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

6月19日、中8週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

6月26日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

8月8日、中5週で迎えた26戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

12月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

6歳（2011年）

8月4日、約7か月半の休み明けで迎えた28戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、’11シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた29戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の葉月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。