スリーリゾーム（1987年生、母スリーリオン）

スリーリゾーム（1987年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアーテイアス（当時13歳）と交配したスリーリオンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡野牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着5回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

4月15日、デビュー戦は桜井誠二騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で桜井誠二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桜井誠二騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったフレックスマーチにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月30日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

7月22日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月4日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクリスタルトップに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月4日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 雨/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったアグネスパラダイスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

11月11日、連闘で迎えた10戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のキョウエイビギンに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月8日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で上野清章騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4歳（1991年）

1月5日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上野清章騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

2月9日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で上野清章騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた15戦目は、松田幸春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は上野清章騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

9月7日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリンデンリリーを半馬身振り切って休み明けの一戦を物にした。

9月22日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンライズアポロに3馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

10月5日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、サンヨウアローに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったタカノパンジーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた22戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた23戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5歳（1992年）

1月5日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月10日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（6戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（7戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた29戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

6歳（1993年）

1月5日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた31戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

4月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、下窪道盛騎手を鞍上に迎えて、チューリップ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。8着に敗れた。