ダブルブラザー（2001年生、母Crafty Tenderoni）

ダブルブラザー（2001年3月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「二兄弟（全兄より活躍を期待して）」。毛色は鹿毛。種牡馬のMarquetry（当時14歳）と交配したCrafty Tenderoniが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地39戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年のオホーツクハンデキャップ(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月16日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエプソムチャンプに約14馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2004年）

1月12日、中7週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったジンクライシスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

10月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサウスオブワールドに2馬身半の差をつけて久々の一戦を制した。

11月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の深秋特別（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

4歳（2005年）

1月9日、中4週で迎えた9戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず16着に敗れた。

5月8日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

8月7日、中8週で迎えた14戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月22日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のゲンキナシャチョウをクビ差振り切って制した。

12月18日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したグランドハリケーンにハナ差届かず2着となった。

5歳（2006年）

1月22日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月12日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小林淳一騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月11日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

7月16日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（10戦1勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

10月14日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の赤富士特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

11月5日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したデイフラッシュを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

6歳（2007年）

2月18日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

4月7日、中2週で迎えた30戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

7月29日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月11日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月25日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた36戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた37戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るランキングを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた38戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、2着となった。

7歳（2008年）

4月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた39戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。