マリアビスティー（2008年生、母ダリンダ）

マリアビスティー（2008年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「聖母マリアより＋冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時7歳）と交配したダリンダが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦2勝。主な勝ち鞍は2012年の岡崎特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、備前屋によって2,835万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月20日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードハリアーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月17日、中3週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

11月28日、中5週で迎えた3戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず最後はマルモセーラと並んで12着同着となった。

3歳（2011年）

1月16日、中4週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

3月26日、中7週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月23日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/重）に出走。17頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

9月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

10月1日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

10月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の菅名岳特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

4歳（2012年）

3月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルシュライに2馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

3月24日、連闘で迎えた14戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

7月7日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

8月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5歳（2013年）

4月14日、約8か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた17戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。