エリモシテンオー（1994年生、母ロマンスフェロー）

エリモシテンオー（1994年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時8歳）と交配したロマンスフェローが15歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地33戦5勝2着2回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は1998年の鳴門ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月30日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったキョウエイマーチに詰め切れず、約10馬身差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のボストンファックスに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1997年）

1月18日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の白梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、マイネルモンスターに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

2月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のツキノゴロゾウに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月2日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

3月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月9日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

9月21日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はコンメンダトーレと並んで1着同着となった。

12月21日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で南井克巳騎手（10戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

4歳（1998年）

1月18日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で南井克巳騎手（11戦2勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で南井克巳騎手（12戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

3月15日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で南井克巳騎手（13戦2勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のターボインパルスに1馬身3/4の差をつけて制した。

4月5日、中2週で迎えた17戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で南井克巳騎手（14戦3勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

10月31日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた20戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のティークリッパーに2馬身の差をつけて5勝目を手にした。

12月27日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の’98フェアウェルステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5歳（1999年）

1月16日、中2週で迎えた22戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3月27日、中9週で迎えた23戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の欅ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた27戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

6月19日、連闘で迎えた28戦目は、5歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

6歳（2000年）

1月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上1600万下の洞海湾ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。

12月3日、約10か月半の休養明けで迎えた31戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

12月10日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

7歳（2001年）

1月13日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた33戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた34戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。10着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月31日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。9着に敗れた。