ピットボス（2013年生、母モエレプロミネンス）

ピットボス（2013年4月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ゲーム台の後ろでゲームが公正に行われているか監視するカジノ担当者」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドヘイロー（当時16歳）と交配したモエレプロミネンスが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）道見牧場。2016年のユニコーンステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、道見牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、前田晋二によって1,630.8万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月18日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のカフジキングを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下の樅の木賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3歳（2016年）

4月3日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したイーグルフェザーにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月14日、中2週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルキハダマグロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

6月19日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

8月7日、中6週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

10月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のレインボーソングをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月11日、中2週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルオフィールをクビ差だけ差し切って4勝目を手にした。

4歳（2017年）

1月7日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

5歳（2018年）

4月22日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた18戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた19戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天与の敢闘精神で諦めることなく走り切り、4着を確保した。

6歳（2019年）

9月14日、約15か月の休み明けで迎えた20戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

2019年10月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。