マイネルヘルツ（1997年生、母マルシゲビート）

マイネルヘルツ（1997年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルハーブ（当時6歳）と交配したマルシゲビートが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地19戦1勝2着2回、地方17戦3勝。2002年のオクトーバー特別で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高村伸一から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、稗田牧場によって1,417.5万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額2,200万円（22万×100口）で一口馬主が募集された。

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月11日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったベリングブルーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2000年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したケイアイライアンを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイアイパフィオを次元の違う末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

9月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田未崎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

11月19日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた12戦目は、’00フェイスフルレイン特別（7）（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4歳（2001年）

1月21日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

8月27日、約7か月半の休み明けで迎えた14戦目は、白百合賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（6戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月23日、中3週で迎えた15戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた16戦目は、’01フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（7戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアイアンハヤブサをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2002年）

4月4日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、マルチスウェット特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた18戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

5月6日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、創成川特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた21戦目は、オクトーバー特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（9戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。3着に入った。

11月2日、中2週で迎えた22戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6歳（2003年）

3月22日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた24戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

5月1日、中3週で迎えた25戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ファンシーレイン特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

5月20日、中2週で迎えた26戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、メイスター賞（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月23日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

10月1日、中5週で迎えた28戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、さぎ草特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のヴィジョンサクラを3/4馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

10月14日、中1週で迎えた29戦目は、千ヶ峰特別（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7歳（2004年）

4月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた30戦目は、4歳以上A2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた31戦目は、村岡町ツツジの里特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた32戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、闘竜灘特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた33戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、チャンピオンジョッキー賞（園田ダート1870m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7月15日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上A2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月23日、連闘で馬体重を前走から20kg減らして迎えた35戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月19日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた36戦目は、3歳以上A1-2（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマキシムロッキーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利をモノにする