アンコイルド（2009年生、母Tanzania）

アンコイルド（2009年5月1日）は、フランスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「解いた、ほどいた」。毛色は鹿毛。種牡馬のGiant's Causeway（当時12歳）と交配したTanzaniaが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦5勝2着3回、地方10戦0勝、海外1戦0勝。2013年の京都大賞典(G2)で2着に入った他、2013年の天皇賞（秋）(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

4月7日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったダノンジェラートにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセイクリッドロードに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月15日、中9週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月4日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の檜原湖特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスズカアンペールをハナ差振り切って制した。

11月18日、中1週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロードランパートをクビ差振り切って優勝

4歳（2013年）

1月12日、中7週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイネルディーンに1馬身3/4の差をつけて4勝目を奪取した。

1月26日、中1週で迎えた8戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のステラロッサをハナ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

2月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

3月9日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月30日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったトウケイヘイローに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月18日、中4週で迎えた13戦目は、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月6日、中6週で迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したヒットザターゲットにクビ差届かず2着となった。

10月27日、中2週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。17頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月24日、中3週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5歳（2014年）

2月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

3月15日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

4月27日、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月6日、中9週で迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

7月27日、連闘で迎えた22戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

11月16日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

6歳（2015年）

1月4日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。17頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた26戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

3月14日、中4週で迎えた27戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた28戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月31日、中2週で迎えた30戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

10月18日、約4か月半の休み明けで迎えた31戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

10月25日、連闘で迎えた32戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って14着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた33戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

7歳（2016年）

1月19日、中8週で迎えた34戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、チバテレ盃（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた35戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

4月12日、中7週で迎えた36戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、陽春賞（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月17日、中6週で迎えた38戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天与の勝負根性で諦めることなく走り切ったが、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた39戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

8歳（2017年）

1月12日、中4週で迎えた40戦目は、チバテレ盃（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

4月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた41戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

5月24日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた42戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

7月6日、中5週で迎えた43戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。