ミルククラウン（2003年生、母Sky Crown）

ミルククラウン（2003年4月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ミルクの上面にミルクを垂らすと王冠状になる現象」。毛色は栗毛。種牡馬のMr. Greeley（当時11歳）と交配したSky Crownが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦1勝2着1回、地方4戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳新馬。

経歴

デビュー前

10歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ポリッシュホースメイト松村真司によって169.05万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

1月7日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユキノサンシャインに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月18日、中5週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5月28日、中9週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

8月12日、中8週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

10月8日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4歳（2007年）

2月1日、中9週で迎えた10戦目は、ウインタースター賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月20日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた11戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップヴィーナス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた12戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、アルファルド特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた13戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ポラリス特別（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったロマンスオーラからクビ差の2着に甘んじた。

9月17日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したナムラフランキーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月7日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の遠野特別（福島ダート1150m 小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月2日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

5歳（2008年）

2月11日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。