ジューンオレンジ（2020年生、母アドマイヤサブリナ）

ジューンオレンジ（2020年3月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+オレンジ」。毛色は芦毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時11歳）と交配したアドマイヤサブリナが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はヒダカフアーム。2023年のフィリーズレビュー(牝G2)で3着に入った他、2024年のポートアイランドステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長谷川浩大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月22日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったテンノメッセージに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3歳（2023年）

1月14日、中6週で迎えた4戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るイースターエッグを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

2月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

3月12日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月9日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で富田暁騎手（3戦1勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず16着に終わった。

6月17日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの下北半島特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で富田暁騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のプリモカリーナをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

6月25日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で富田暁騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

9月30日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で富田暁騎手（6戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のウインバグースに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヴェルトハイムに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2024年）

1月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

4月28日、中9週で迎えた14戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（7戦3勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（8戦3勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

9月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

9月29日、中2週で迎えた18戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（10戦3勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。