トロットヒーロー（1999年生、母ケイワンビーナス）

トロットヒーロー（1999年4月18日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトロットサンダー（当時10歳）と交配したケイワンビーナスが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂田牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方29戦9勝2着5回。2003年の摂津盃(ハンデ地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂田牧場から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、岡河法幸によって630万円で落札された。

清水正人厩舎（園田）へ入厩。

3歳（2002年）

4月16日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳F6（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は441kg。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したチップインイーグルを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

4月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳F5（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホウヨウインプレスに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月13日、中1週で迎えた3戦目は、3歳F4（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスターライトゴッドに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月29日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上C8（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた5戦目は、清水貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C7（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したミスターメロディを捕まえ切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C6（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で清水貴行騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C7（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグレイトキングダムに4馬身の差をつけて3勝目をマークした。

7月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハクバエンジェルに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月22日、中2週で迎えた9戦目は、小野ひまわり特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は清水貴行騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したプレストライデンを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月15日、中2週で迎えた10戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた11戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた12戦目は、服部剛史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部剛史騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で服部剛史騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

4歳（2003年）

1月31日、中6週で迎えた15戦目は、ブルーウェーブ特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は清水貴行騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマルブツクラウンを捕まえ切れず、アタマ差の2着となった。

3月4日、中4週で迎えた16戦目は、雪彦山特別（姫路ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で清水貴行騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた17戦目は、氷上牛乳特別（姫路ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で清水貴行騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上B1（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦4勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したインターレジェンダを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4月16日、連闘で迎えた19戦目は、黄桜かっぱ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエプソムローリエをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

5月14日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上A3（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は清水貴行騎手（6戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上A3-2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清水貴行騎手（7戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた22戦目は、北淡町震災記念公園特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で清水貴行騎手（8戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた23戦目は、近松のまちあまがさき特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で清水貴行騎手（9戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上A2（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で清水貴行騎手（10戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラウンドノートに6馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

8月14日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦5勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るセトノウルトラを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて7勝目を手にした。

10月1日、中6週で迎えた26戦目は、関宮町氷ノ山・鉢伏山紅葉特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は清水貴行騎手（11戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた27戦目は、FOMAカップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清水貴行騎手（12戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた28戦目は、オータムカップ（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（9戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は清水貴行騎手（13戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた30戦目は、ウインターカップ（園田ダート1870m 雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（10戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキーステップに7馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

5歳（2004年）

1月3日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（11戦7勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

1月28日、中3週で迎えた32戦目は、地方重賞の六甲盃（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（12戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた33戦目は、サンテレビ賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（13戦7勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマタカッタをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

3月25日、中4週で迎えた34戦目は、地方重賞の播磨賞（姫路ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（14戦8勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。