キョウエイギア（2013年生、母ローレルアンジュ）

キョウエイギア（2013年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープスカイ（当時8歳）と交配したローレルアンジュが15歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は村上幹夫。2016年のジャパンダートダービー(Jpn1)に勝利した他、2016年の鳳雛ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

9月21日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月3日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のラニに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月5日、中4週で迎えた3戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月5日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

12月19日、中1週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3歳（2016年）

1月5日、中1週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルバサラにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月28日、中7週で迎えた7戦目は、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコウエイエンブレムに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5月15日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

5月22日、連闘で迎えた10戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルバサラをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月13日、中6週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイティブレイブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

11月6日、中4週で迎えた13戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。