コウエイエンブレム（2013年生、母ニシノシンデレラ）

コウエイエンブレム（2013年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋紋章」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時10歳）と交配したニシノシンデレラが19歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は服部健太郎。2018年のすばるステークス(オープン)で2着に入った他、2017年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月23日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイキラメールに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2016年）

1月17日、中7週で迎えた2戦目は、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月24日、連闘で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったゴルゴバローズに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったキョウエイギアに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のブライスガウに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月1日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたディーズプラネット決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月15日、中1週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったヒロブレイブにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた10戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のワンダーサジェスに3馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

4歳（2017年）

1月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したキタサンサジンにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月28日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（9戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウススターマンに4馬身の差をつけて制した。

3月5日、中4週で迎えた14戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、スーサンジョイにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月20日、中1週で迎えた15戦目は、夢見月ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（11戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のブライトラインに1馬身1/4の差をつけて制した。

4月29日、中5週で迎えた16戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（12戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスマートアヴァロンに3馬身の差をつけて6勝目を手にした。

5月14日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（13戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったサイタスリーレッドに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中4週で迎えた18戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（14戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月26日、約5か月半の休養明けで迎えた19戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松山弘平騎手（15戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、勝ったニットウスバルにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で松山弘平騎手（16戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5歳（2018年）

1月20日、中3週で迎えた21戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で松山弘平騎手（17戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったドライヴナイトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月18日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松山弘平騎手（18戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったナンチンノンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月10日、中2週で迎えた23戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で松山弘平騎手（19戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松山弘平騎手（20戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

9月8日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月20日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（21戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

6歳（2019年）

1月14日、中7週で迎えた28戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

5月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

5月29日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

7月17日、中6週で迎えた31戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の習志野きらっとスプリント（地方交（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

8月18日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた32戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、日向灘特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイケノアサに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月1日、中1週で迎えた33戦目は、有明海特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードリベラルに約12馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

9月28日、中3週で迎えた34戦目は、玄界灘賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオイカケマショウに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月24日、中7週で迎えた35戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（22戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

2020年2月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2020年）

3月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた36戦目は、松浦川賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハッピーハッピーに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

2022年4月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。