キタサンサジン（2012年生、母キタサンヒメ）

キタサンサジン（2012年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋砂の神」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時16歳）と交配したキタサンヒメが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）米田牧場。2017年の東京スプリント(Jpn3)に勝利した他、2017年のコーラルステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

1月17日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 小雨/重）に出走。馬体重は506kg。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったノーザンバローズにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

2月8日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラインシュナイダーに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月1日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒラボククラウンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月29日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のスマートアヴァロンに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

5月3日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

8月22日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ヤマチョウフェアに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたキョウエイハピネス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月24日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2016年）

3月19日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の恵那特別（中京ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ガッサンプレイにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月30日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月14日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアレットに1馬身1/4の差をつけて優勝

10月15日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、イーデンホールにクビ差交わされて2着となった。

12月4日、中2週で迎えた16戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のストロボフラッシュをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

12月18日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、ブルミラコロに半馬身交わされて2着となった。

5歳（2017年）

1月7日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のコウエイエンブレムをクビ差振り切って5勝目を掴み取った。

3月20日、中9週で迎えた19戦目は、夢見月ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のブライトラインをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月27日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた23戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

11月26日、中4週で迎えた26戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

6歳（2018年）

1月13日、中2週で迎えた29戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月15日、約3か月の休養明けで迎えた30戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた31戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦2勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた32戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着を確保した。

6月16日、中4週で迎えた33戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

10月20日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた35戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

7歳（2019年）

1月13日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3月24日、中9週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で難波剛健騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた40戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で難波剛健騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のワンスインアライフに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

10月19日、約4か月半の休養明けで迎えた41戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で難波剛健騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。

2019年11月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。