サイード（2019年生、母セレブラール）

サイード（2019年4月23日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「アラビア語圏の男性名。『幸いなる者』の意」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時9歳）と交配したセレブラールが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土居牧場。2023年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)に勝利した他、2024年の牛若丸ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月10日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るザウリを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月29日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

11月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳1勝クラスの秋明菊賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3歳（2022年）

3月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したメモリーレゾンに3/4馬身届かず2着となった。

5月1日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したアオイモエを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月21日、中2週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったコスタボニータに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月24日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

10月29日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

4歳（2023年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったドラウプニルから5馬身差の2着となった。

5月21日、中2週で迎えた12戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧加矢太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったロードトゥフェイムから1馬身差の2着に敗北した。

7月16日、中7週で迎えた13戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧加矢太騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアルカンサスに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧加矢太騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウハチクに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月15日、中7週で迎えた15戦目は、東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で小牧加矢太騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月2日、中6週で迎えた16戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧加矢太騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

5歳（2024年）

1月27日、中7週で迎えた17戦目は、牛若丸ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小牧加矢太騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったケイティクレバーから1馬身差の2着となった。

3月30日、中8週で迎えた18戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小牧加矢太騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。