フェータルローズ（2009年生、母プリムローズイヴ）

フェータルローズ（2009年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「運命的な＋母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のタニノギムレット（当時10歳）と交配したプリムローズイヴが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地34戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2013年の太宰府特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

4月14日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったアンビホールドゥンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月29日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたレッドヴァージン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクレバーピルエットに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月10日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ヒラボクビクトリーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサンレガーロにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月17日、中2週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたニシノテキーラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサクセスフェイトを3/4馬身振り切って制した。

4歳（2013年）

1月27日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノテキーラをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3月10日、中1週で迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

5歳（2014年）

2月2日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

2月15日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月8日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

3月30日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝1800m 外回り小雨/重）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた23戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた25戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月22日、中1週で迎えた26戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月2日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

8月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月13日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、ミヤビジャスパーにクビ差交わされて2着となった。

9月27日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

11月8日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた33戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい5着に終わった。