タイタンブレイン（2017年生、母ニチドウルチル）

タイタンブレイン（2017年2月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に登場する神＋冠名（頭脳）」。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時12歳）と交配したニチドウルチルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は有限会社ビクトリーホースランチ。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ビクトリーホースランチから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、エンジェルレーシングによって324万円で落札された。

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

1月5日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は538kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

2月15日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシャーベットフィズに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月30日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの東京ダービートライアル（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた5戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の菖蒲特別（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず3着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた6戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若竹賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、トルマリン賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したピスタロッソを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月19日、中1週で迎えた8戦目は、一般B1二（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアブシンスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月27日、中9週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、一般B1三（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2021年）

3月4日、中9週で馬体重を前走から23kg絞って迎えた10戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、大和撫子特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

3月18日、中1週で迎えた11戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、三咲特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5月11日、中7週で迎えた12戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、カーネーション特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたシャイニー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月24日、中1週で迎えた13戦目は、開成ブルー賞（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミナミンを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

6月18日、中3週で迎えた14戦目は、短夜特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた15戦目は、月下美人特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

5歳（2022年）

11月8日、約16か月半の休み明けで迎えた16戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、初霜特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。