アルファキュート（1990年生、母フジノシヤーク）

アルファキュート（1990年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時10歳）と交配したフジノシヤークが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）秋田牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着5回。1995年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利した他、1993年のサファイヤステークス(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月31日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ミハタチャンピオンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月13日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、タイファントムに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月6日、中2週で迎えた3戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、センターコウキに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月21日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミヤママーガレットに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月11日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

4月25日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下の由布院特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスイートマジョラムを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月31日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北九州市制30周年記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったカノヤミノリにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

8月29日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（7戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のユウキスラッガーに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月3日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイウーマンに7馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月14日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（9戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

12月18日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（10戦4勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ユキノビジンに交わされて1馬身半差の2着となった。

4歳（1994年）

11月26日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（11戦4勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

12月18日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永昌博騎手（12戦4勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

5歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた15戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松永昌博騎手（13戦4勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で松永昌博騎手（14戦4勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で松永昌博騎手（15戦4勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のホクトベガを半馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

4月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G2の産経大阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で松永昌博騎手（16戦5勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5月14日、中5週で迎えた19戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 曇/重）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（17戦5勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月23日、中4週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

8月27日、中4週で迎えた22戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（18戦5勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

12月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（19戦5勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

6歳（1996年）

1月7日、中2週で迎えた24戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（20戦5勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（21戦5勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

2月25日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（22戦5勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。