カノヤミノリ（1990年生、母アドミラルクイン）

カノヤミノリ（1990年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のシンウルフ（当時11歳）と交配したアドミラルクインが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は宮崎県、生産者は徳丸巳津男。戦績は、中央平地33戦5勝2着2回。1992年のひまわり賞(オープン)で2着に入った他、1995年の小倉日経オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

7月18日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は390kg。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、8着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた2戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタハラジュピックを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月5日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタハラジュピックに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3歳（1993年）

1月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（3戦1勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下のたんぽぽ賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボールドテンダーをハナ差振り切って2勝目を挙げた。

3月7日、中2週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

3月14日、連闘で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は増井裕騎手（5戦2勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

6月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（6戦2勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた11戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月31日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北九州市制30周年記念（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアルファキュートをハナ差振り切って3勝目を手中に収めた。

8月15日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

8月29日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

12月4日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた16戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

4歳（1994年）

1月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の暁晴山ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

2月14日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦の氷ノ山ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、トキノスピカに3/4馬身交わされて2着となった。

2月27日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の中京スポーツ杯（中京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい5着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の知多ステークス（中京芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の宝塚市制40周年記念（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のなにわステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のヴィーブシンボリを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月22日、約6か月半の休み明けで迎えた23戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた24戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のケリソンを半馬身振り切って5勝目を掴み取った。

12月11日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5歳（1995年）

6月24日、約6か月半の休養明けで迎えた27戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

7月2日、連闘で迎えた28戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた30戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた31戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

6歳（1996年）

3月2日、約6か月半の休養明けで迎えた32戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は増井裕騎手（7戦2勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた33戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。