ジャストポケット（1993年生、母アンドロジェニー）

ジャストポケット（1993年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のイルドブルボン（当時18歳）と交配したアンドロジェニーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着3回、中央障害8戦0勝、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の桜島特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

宮本悳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

3月23日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は496kg。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したリキヘヴンにハナ差届かず2着となった。

4月7日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月12日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたカミノホクトオー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

5月25日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた7戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 小雨/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

6月30日、連闘で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（6戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプラントテイオーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月13日、中1週で迎えた10戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では伸びが劣勢になり18着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したコウエイムテキにクビ差届かず2着となった。

8月10日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

8月17日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山本康志騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカルストングローリに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月29日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

4歳（1997年）

2月23日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦1勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（9戦1勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（10戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

4月19日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月29日、中0週で迎えた22戦目は、MRO金賞（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（12戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた23戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた24戦目は、名古屋チャレンジカップ麒麟児賞 2組（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（13戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったユウキツバサオーから1馬身差の2着に敗北した。

6月21日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（14戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワイエムサイバーをクビ差振り切って制した。

8月16日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

8月24日、連闘で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイシンビンセンスに1馬身半の差をつけて制した。

10月5日、中5週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（4戦2勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

10月11日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

11月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（15戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（16戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（17戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（1998年）

8月1日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月4日、連闘で迎えた38戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦0勝）。5頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で出津孝一騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。