セーブル（2012年生、母リリカルヴァース）

セーブル（2012年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「紋章学においての黒色」。毛色は青毛。種牡馬のオレハマッテルゼ（当時12歳）と交配したリリカルヴァースが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。主な勝ち鞍は2018年の池月・磨墨賞(一般C2六七八)。

経歴

デビュー前

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月30日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

3歳（2015年）

1月11日、中5週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったカラマにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

2月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

5月24日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4歳（2016年）

1月15日、約8か月の休養明けで迎えた6戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、一般C2十五 C3一（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月22日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、一般C2十五十六（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた8戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、一般C2十四 C3一（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイワフォースに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月28日、中5週で迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七八（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

8月2日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

9月21日、中6週で迎えた11戦目は、一般C2七八（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2九十十一（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は中野省吾騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアーシーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月25日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2六七（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野省吾騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールドレインズをハナ差振り切って3勝目を挙げた。

11月28日、中4週で迎えた14戦目は、おおいぬ座特別（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中野省吾騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

6歳（2018年）

2月23日、約15か月の休養明けで迎えた15戦目は、一般C3三四（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中野省吾騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るセールスフォースを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

3月30日、中4週で迎えた16戦目は、うまたせギフト賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中野省吾騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したローズサクラにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月20日、中2週で迎えた17戦目は、一般C3一二（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るユーフォニアムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

8月3日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、サマードリームリレーオープニング賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のバブルトップを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

8月15日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2七八（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

9月26日、中5週で迎えた20戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったマツキチに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月11日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2九十（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた22戦目は、池月・磨墨賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホクサイを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月13日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2四五六（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた24戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた25戦目は、長谷部駿弥騎手を鞍上に迎えて、2018ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド大井第1（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7歳（2019年）

5月24日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた27戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に敗れた。