ペインテドブラック（1996年生、母オークツリー）

ペインテドブラック（1996年5月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時10歳）と交配したオークツリーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回。1999年のステイヤーズステークス(G2)に勝利した他、1999年の青葉賞(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

1月9日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンメルボルンをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

2月13日、中4週で迎えた2戦目は、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のディナージャケットに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月17日、中4週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したホットシークレットに半馬身届かず2着に敗北した。

5月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルシアターをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

6月6日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（5戦3勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（6戦3勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤和宏騎手（7戦3勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムオペラオーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4歳（2000年）

1月16日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

5歳（2001年）

12月15日、約23か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

6歳（2002年）

1月20日、中4週で迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（東京芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

3月23日、中5週で迎えた14戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。