ツーエムアロンソ（2016年生、母ビューティアイ）

ツーエムアロンソ（2016年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+戦の準備ができているという意味を持つイタリアの男性名」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時13歳）と交配したビューティアイが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鳥井征士。2021年の福島民報杯(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鳥井征士から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、水谷昌晃によって756万円で落札された。

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

5月4日、デビュー戦は和田翼騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は532kg。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

7月28日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた5戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

10月18日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のプラチナポセイドンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月30日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモズコールズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月12日、中1週で迎えた8戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2019年11月13日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

12月22日、中5週で迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

4歳（2020年）

1月26日、中4週で迎えた10戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート2400m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたコバルトブルー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

2月22日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート2400m 晴/不良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワンダーラジャに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

3月15日、中2週で迎えた12戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの淡路特別（阪神芝2600m 外回り小雨/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のウォーターパルフェに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月19日、中4週で迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったバラックパリンカに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月24日、中4週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

11月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

12月26日、中4週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

5歳（2021年）

1月11日、中1週で迎えた18戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダノンマジェスティをアタマ差振り切って5勝目を掴み取った。

2月7日、中3週で迎えた19戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた20戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は泉谷楓真騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月15日、中3週で迎えた22戦目は、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

7月11日、中7週で迎えた23戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。