フレッシュバニラ（2003年生、母Gal From Seattle）

フレッシュバニラ（2003年1月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「新鮮なバニラ」。毛色は鹿毛。種牡馬のGrand Slam（当時8歳）と交配したGal From Seattleが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の鶴ヶ城特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

3月4日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したリヒターにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンボリプロキオンに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月22日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下の水芭蕉特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月1日、中9週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートエッジに7馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月29日、中3週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月27日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月16日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4歳（2007年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、トーセンブレイクに交わされて3馬身差の2着となった。

5月19日、中9週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマノルドルフに1馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

6月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマノルドルフをアタマ差振り切って4勝目を掴み取った。

8月11日、中6週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

5歳（2008年）

1月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

4月5日、中4週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。