アルヴェント（2017年生、母ヴァゼム）

Al Vento

2017.03.06

アルヴェント（2017年3月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「風に乗って(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のマジェスティックウォリアー（当時12歳）と交配したヴァゼムが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3歳（2020年）

5月10日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、エンカンタドーラに交わされて2馬身差の2着となった。

7月19日、中9週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9月5日、中6週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドシリウスに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

4歳（2021年）

1月23日、中8週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

10月30日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた9戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のバライロノキセキをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

5歳（2022年）

2月12日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

6月25日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの渡島特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

2022年6月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。